うつ病を患う部下に対する、上司としての適切な対応とは?

執筆者
弁護士 西村裕一

弁護士法人デイライト法律事務所 北九州オフィス所長、パートナー弁護士

保有資格 / 弁護士・入国管理局申請取次者


経営者のイメージイラスト私の部下は最近元気が無く、遅刻欠勤が増え、これまで無かったようなケアレスミスを連発しています。

もしメンタルヘルスに問題を抱えているのであれば、適切な対処をしなければいけないと思いますが、どう接していいか分かりません。

 

解説する弁護士のイメージイラスト部下の異変に気づいても、それがメンタルヘルス問題が疑われるような場合、上司としてどのような対応をすればよいのかお悩みの方は多数いらっしゃると思います。このような立場で悩む人の多くは、病気なのかどうかを見極めようとしたり、病気だった場合に病気についてどう話すとよいのかと考え込んだりしてしまいます。

しかし、メンタルヘルス疾患か否かを診断するのは、医師などの専門家で、そうでない一般の人たちがこれを判断することはできません。

それよりも、現実に職場で起きている問題や起きた出来事について話し合うことが大切です。たとえば、「最近遅刻が多いけれどどうしたの?」「これまで無かった失敗が連続しているけどどうしたの?」と、客観的に生じた事実を挙げて話をする必要があります。

このように話をもちかけると、部下の方からメンタルヘルス問題を持ちかけてくることがあるかもしれません。上司としては、当然メンタルヘルス問題にきちんと対処するように呼びかけることになりますが、メンタルヘルスに疾患があると、風邪等の病気と違い部下が1人で問題を解決することは困難なことが多いです。

場合によっては、家族の協力が必要とされる場合もあるでしょう。しかし、プライバシー性の高いメンタルヘルス問題を家族に話すときは、いくつか忘れてはならないポイントがあります。

解説する弁護士のイメージイラストまず、本人の同意を得て話すことが原則であるということです。

この点については、以下のQ&Aで詳しく解説していますので、こちらをご覧下さい。

次に、いざ話すときは、本人や家族の気持ちに配慮した言葉を選ぶ必要があります。

いきなり、「精神的な病気が疑われるから病院に連れて行って下さい。」と話しても、家族も受け入れられないでしょう。職場でどのような問題が起きているかを客観的に話し、家族にも問題点を共有してもらうことが大切です。

メンタルヘルス問題は、現場での対応が非常に難しい問題です。

メンタルヘルス問題を抱えた社員に対する対応でお困りの方は、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。

 

 


メンタルヘルス
   
執筆者
弁護士 西村裕一

弁護士法人デイライト法律事務所 北九州オフィス所長、パートナー弁護士

所属 / 福岡県弁護士会

保有資格 / 弁護士・入国管理局申請取次者

専門領域 / 法人分野:労務問題、外国人雇用トラブル、景品表示法問題 注力業種:小売業関連 個人分野:交通事故問題  

実績紹介 / 福岡県屈指の弁護士数を誇るデイライト法律事務所のパートナー弁護士であり、北九州オフィスの所長を務める。労働問題を中心に、多くの企業の顧問弁護士としてビジネスのサポートを行っている。労働問題以外には、商標や景表法をめぐる問題や顧客のクレーム対応に積極的に取り組んでいる。



  

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