通勤災害とは~どこまでが通勤の範囲内なのか


通勤災害.png通勤災害とは、労働者の通勤による負傷、疾病、障害又は死亡をいいます。「通勤」とは、労働者が、就業に際し、住居と就業の場所との間を、合理的な経路及び方法により往復することをいい、業務の性質を有するものを除くと定義されています。したがって、往復の経路を逸脱し、または往復を中断した場合においては、原則として、その逸脱または中断の間およびその後の往復は「通勤」とされません。

例えば、夕食材料を購入するために、帰宅途中、交差点を自宅と反対の方向に曲がって商店に買い物に行く途中で交通事故に遭い死亡したというケースでは、通勤経路からの逸脱中の事故なので、たとえ日用品の購入目的であったとしても、通勤災害には該当しないことになります(札幌高判平成元年5月8日)。

他方、当該逸脱又は中断が、日常生活上必要な行為であって厚生労働省令で定めるものをやむを得ない事由により行うための最小限度のものである場合は、当該逸脱又は中断の間を除き、通勤とされます。

日常生活上必要な行為であって厚生労働省令で定めるものには、

ⅰ.日用品の購入その他これに準ずる行為
ⅱ.職業能力開発のための受講
ⅲ.選挙権の行使その他これに準ずる行為
ⅳ.病院又は診療所において診察又は治療を受けることその他これに準ずる行為

があります。

 

 

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